OBCドラマティック競馬
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日曜競馬完全中継!!
OBCドラマティック競馬
ジャンル
スポーツ番組中央競馬
放送方式生放送
放送期間1994年平成6年)4月3日 - 継続中
放送時間日曜 10:00 - 16:30(330分)
放送局ラジオ大阪(OBC)
パーソナリティ西村寿一
出演濱野圭司
松下翔
三宅きみひと
競馬エイトサンケイスポーツトラックマンなど
提供日本中央競馬会
産経新聞大阪本社
サンケイスポーツ競馬エイト週刊Gallop
公式サイト ⇒日曜競馬完全中継 OBCドラマティック競馬 公式サイト
特記事項:
JRAとの間の権利関係の調整、および放送実施契約締結は、MBSラジオが担当する。
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OBCドラマティック競馬(オービーシードラマティックけいば)はラジオ大阪が日曜 10:00 - 16:30に放送している中央競馬中継のタイトルである。正式タイトル名は「日曜競馬完全中継!! OBCドラマティック競馬」(にちようけいばかんぜんちゅうけい!! オービーシードラマティックけいば)である。提供・JRA日本中央競馬会[1]。協力・競馬エイト。関連番組の地方競馬中継OBCドラマティック競馬金曜版 そのだ金曜ナイター中継(オービーシードラマティックけいばきんようばん そのだきんようナイターちゅうけい)についても記載する。
概要

現在、放送されているラジオ大阪の全番組の中で最も長時間の枠を持つ。

G1がある日のオープニングは前年の当該競走のスタートと最終直線のシーンの録音から放送を開始、エンディングではそのレースをもう一度、最終直線から振り返って番組を終える。
歴史

当番組は1994年のスタートだが、ラジオ大阪はそれ以前の1970年代にも『OBCサンデー競馬』(オービーシーサンデーけいば)が放送されていた。

当時は毎日放送(現・MBSラジオ)が専門紙最大手の競馬ブックと提携して一時中断状態だったレギュラーの競馬放送を再開しようとしていた時期で、OBCはケイバブックと、同じ産経新聞グループ[2]サンケイスポーツの2社から解説者の派遣を受けた。ところが、OBCは1982年(昭和57年)4月改編で文化放送との企画ネットによる『決定!全日本歌謡選抜』を導入するため、一旦競馬中継を打ち切った。このためサンスポの解説者は新聞系列の違うラジオたんぱ第2放送『中央競馬実況中継』に転出する。詳細は「サンケイスポーツ#放送系メディアとの関係」を参照

1994年(平成6年)4月改編において、『全日本歌謡選抜』の後継番組『SUPER COUNTDOWN 50』が文化放送で日曜午後から金曜夜に時間変更となる際に企画ネットを取りやめることになり、OBCは後継番組として12年ぶりに競馬中継を再開しようとしていた。しかし、中断している間に強い既得権益を得たMBSと競馬ブックが反発した。このためOBCはMBSとJRAの間の役務調達契約を取り持っていた電通関西支社に話を持ち掛けた。電通は

MBSが土曜日の放送をラジオ関西(AM KOBE→CRK、『サタデー競馬』)に全面移管する代わりに、AMKから競馬中継の制作を受託する

OBCは日曜日のみの放送とする

MBSは日曜午前の競馬の放送を自局では行わない(ただし東主場が中止のときのラジオ日本向け裏送りは可)

上記の条件を両局が受け入れた場合、MBS・AMKとJRAの間で結ばれていた役務調達契約の対象にOBCを含める

という妥協案を提示し折り合わせた。「GOGO競馬サタデー!#概要・歴史」および「斎藤守慶#ラジオ競馬中継の見直し」も参照

問題は人員の確保だったが、折しもイトマン事件の煽りを受け経営危機に陥っていたKBS京都から中堅競馬担当アナだった寺西裕一濱野圭司の2人が退社することが決まり、2人はフリーアナウンサーとして当番組に出演。寺西は個人事務所『ユウセイプランニング』を設立し契約の受け皿になるとともに、OBCはユウセイに対して後継人材の育成や新たな人脈作りを期待した。「京都放送#沿革」も参照

こうしてOBCは、毎週日曜日12:30 - 16:30の枠で競馬中継の放送を再開することになった。その後1997年(平成9年)4月改編で、直前枠で放送されていたスパカンの後番組『決定!オールジャパン・ザ・ベストヒット』を取りやめて『スポーツワイド』を11:00-12:30の枠で開始、その中で競馬中継が実施され実質延長された。そして1999年(平成11年)、『スポーツワイド』を当番組に吸収した上で10:00スタートの西日本主場全レース完全放送となった。この際に「日曜競馬完全中継」[3] のサブタイトルが付けられるとともに、MBS『みんなの競馬』と競合しない13:00以前の時間帯はJRAがスポンサーに入る。「スパカン!#文化放送以外の状況」も参照

2012年10月から一時期、祝日の月曜開催時は西日本主場のメインレースをワイド番組内で中継。2018年(平成30年)から2020年(令和2年)11月29日までは、OBCアナウンサーの藤川貴央がプロデューサーを務めていた。藤川は立命館大学への在学中に中央放送研究会(CHK)京都アナウンススクールで濱野の指導を受けていたが、本人曰く「あくまでも番組の制作プロセスを学ぶための兼任」とのことで、アナウンサーとして中継へ出演する機会はなかった[4]。なお、担当期間中の2019年(平成31年)3月までは定時ニュース(『産経新聞ニュース』)・天気予報交通情報を中継に挿入していたが、翌4月以降は(藤川の兼任解除後を含めて)放送していない。詳細は「産経新聞ニュース#産経新聞ニュース(ラジオ)」および「大阪放送#ニュース・天気予報・交通情報」を参照
ネットワーク

東日本主場(一部レースを除く)と第三場開催については放送席からモニターを通して実況(JRA公式映像に合わせて実況[5][6])を行う。このためMBSラジオと違い、京都・阪神・中京・小倉[7]以外の競馬場にアナウンサーを派遣して中継を自社制作したことは番組スタート以来ない。

東日本主場のレースは、メインレースは原則文化放送(QR、『鷲崎健のヒマからぼたもち』内中央競馬メインレース中継)からネットを受ける。メイン以外の特別と最終競走[8] について、画面実況が行われる。ただし文化放送が都合により関東主場にアナウンサーを派遣出来ない、または東日本主場のメインレースが重賞でないときは、メイン競走もOBC側で画面実況とする[9]ことや、過去にはラジオ日本(RF、『日曜競馬実況中継』)からネットしたこともある。なお1994年の立ち上げから数年間は、文化放送側の体制が不十分だったため、ニッポン放送(LF)から裏送りを受けていた。詳細は「競馬中継 (文化放送)#ネットワーク」および「ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継#ネット局」を参照

第三場開催については、9レースから12レースまでの4つのレースについて、画面実況を行う。

西日本主場のメインレースは、GII以下であればラジオ日本にネットされる。これはKBS京都が2010年12月限りで日曜日の競馬中継を取りやめたことによるもので、2011年1月からスタートした。ただし東日本大震災直後には東日本主場の開催が中止になり、ラジオ日本が西日本主場の全レースを自社制作で放送したため、GII以下でも文化放送にネットされた。詳細は「ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継#関西主場」および「KEIBAワンダーランド#番組の終了」を参照「うまDOKI#概要」も参照

東日本主場のレースが全レース、または開催途中で中止になった時は、ラジオ日本は以後のレース実況を原則としてMBSラジオからネットするが、この場合でも西日本主場メインレースは必ずOBCから送る[10]。なお2014年4月改編以前はニッポン放送(LF)『日曜競馬ニッポン』の放送時間中に行われる関西主場のレースもOBCから送っていた。この名残で日本ダービー当日の京都競馬[11] 第10レースは2022年現在でもOBCから送る。またその後の第11レースは2021年までOBCから送っていた。

京都・阪神開催のGIレースは、文化放送へネットし、ラジオ日本は東京からスタッフを乗り込ませて自社制作する。ただしラジオ日本が自社制作をしない場合[12] は、MBSラジオが二重制作[13] するか、LF・RF両局へネットする。詳細は「日曜競馬ニッポン#イレギュラー放送」および「ラジオ日本 土曜・日曜競馬実況中継#関西レース放送にまつわる出来事」を参照

中京開催のGIレース(高松宮記念チャンピオンズカップ)は東海ラジオ(SF)からのネット、但し東海ラジオが自社制作をしない場合は文化放送からネットを受ける[14]。逆に関西主場の重賞競走は、東海ラジオでも放送される場合があった。
イレギュラー放送

裏番組のMBSラジオ『GOGO競馬サンデー!』と違い突発のプロ野球中継による放送時間の短縮や変更などは起こらないが、西日本主場のレースが中止になったり、変則開催などでスタジオからモニター実況をする場合がある。なお中央競馬の開催がない12月29日から1月3日までの間に日曜日が入る場合は、特別番組に変更する。
恒例イベントの対応

毎年1月最終日曜日に開催される
大阪国際女子マラソンは2014年までOBCが主催者に入っていたため、当番組はマラソン中継を挟む形で10:00?11:55と15:00?16:30の2部構成の放送となっていた。なお中断された時間に行なわれたレースは結果のみで纏めて第2部の冒頭に伝えられた。2015年(平成27年)大会よりOBCはマラソンを主催から後援に切り替えたこともありマラソン中継が無くなり、当日も通常通り放送する。詳細は「大阪国際女子マラソン#ラジオ」を参照


毎年12月24日から25日にかけて放送される『ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』(ニッポン放送発企画ネット)は、24日が土曜日の場合、24日10:00 - 25日10:00に、24日が日曜日の場合は24日17:00 - 25日17:00の24時間とし、本番組は通常通り放送するが、2011年度のみ12月24日(土曜日)を例年と同じ12:00から放送し、翌25日の当番組は『ミュージックソン』終了直後の12:00から放送した。詳細は「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン#公営競技中継との兼ね合い」および「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン (ラジオ大阪)#歴代ランナーと番組構成」を参照

発走時間変更時の対応

2013年秋季競馬番組より、1日全体の最終競走は春季・秋季については16:25に設定された。レースは基本的には生中継をするが、ゲートイン等が遅れた場合は放送できない場合がある。なお、16:25発走の最終レースは進行状況関わらず、結果・払戻金発表が基本的に放送内でできないので「主催者発表のものでご確認ください」とアナウンスしている。発走予定時刻が16:30以降のレースは最初から中継せず、総合司会の西村がその旨断りを入れている。


関東主場(東京・中山)GI開催日[15] 及び中京GI高松宮記念の開催当日やまれにGI開催日以外でも2場開催時などで、関西主場における第1競走の発走予定時刻が9:50か9:55となる場合、10:00の番組冒頭に実況録音を流し、結果・払戻金を伝える対応を取る。

その他のイレギュラー

2011年3月20日から4月17日の間は、東日本大震災の影響による東日本主場の開催中止に伴いラジオ日本が西日本主場全レースの自社制作を行ったため、日曜日のメインレースを文化放送へネットした。特に3月20日の放送はOBCでも音楽を全く流さず、厳粛に放送した。「2011年の日本競馬#東日本大震災関連」も参照


2012年9月30日は台風の接近に伴い阪神競馬場のレースが行われなかったため、中山競馬場メインのGIスプリンターズステークスのみ文化放送からネット受け、メイン以外の全レースは画面実況で放送した。


2015年8月23日新潟競馬場のメインレース関屋記念を文化放送ではなくラジオ日本からネット受けした。


2017年2月19日は三宅がインフルエンザ罹患により放送を休んだため、東京競馬9・10レースをラジオ日本からネット受けした。


2018年9月30日は台風の接近に伴い阪神競馬場のレースが行われなかったため、阪神競馬場内のOBC機材室に特設スタジオを置き、実況アナウンサー3名は中山競馬場のメインだったスプリンターズステークスを除く全レースを画面実況した。各トラックマンは自宅や外出先から電話で出演。


2019年2月から3月にかけて濱野がケガの治療のため休み、実況アナウンサーが2人だけとなった際は東日本主場の9・10レースをラジオ日本からネット受けした(後述)。


2020年4月26日から5月17日2021年1月10日から2月28日4月18日から6月20日の放送日は、新型コロナウイルス感染対策として西村・田辺・松下はOBC本社スタジオから進行、濱野と三宅は西日本主場の競馬場[16] から実況を行う[17]


2022年1月9日1月16日の放送日はアシスタントが、1月23日の放送日はアシスタントと松下(画面実況のみ担当)はOBC本社スタジオからの出演。


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